■最近の未熟児医療の進歩のおかげで、28週ころの未熟児のintactsurvival(障害なき生存)
の確立がたいへん高くなりましたが、この時期に生まれてしまうと、お母さんやお父さんのもと
に戻ってくるには数週間、数か月かかります。
母子分離の期間が長いのは決して好ましいことではありません。早産に注意しましょう。
■胎児の位置(正常か逆子か)
以前、この時期(28~30週)の超音波検査で胎児の位置が、骨盤位(逆子)なら、体操
(膝胸位)や外回転術のアドバイスをしていましたが、最近、休む方向(左下か右下か)の
アドバイスだけで、多くの逆子が正常位となっていることが分かり、あまり早い時期からの体操
指導や、外回転術をしていません。
■赤ちゃんの顔写真は、赤ちゃんの位置によって、つまり顔が超音波プローブの方向(お母さん
のお腹の方)を向いていないと撮れません。顔がプローブの方向を向いていても、顔の前に、
子宮壁や胎盤、赤ちゃんの手があると、きれいな写真は撮れません。
■乳頭(おっぱいの先)から乳汁(おっぱい)がまだ出ていない方、これからでも大丈夫です。
でも、もしかしたら、手当ての仕方に問題があるのかもしれません。もう一度確認しましょう。
■母親教室D(お産)クラス受講は、妊娠28~37週が適しています。
○次の診察は・・・
とくに変わりがなければ、次回は2週間後、30週の健診です。